フランス人の昆虫博士のファーブル先生。
子供用の昆虫記「ファーブル先生の昆虫教室」を5歳長男と読んでいます。
小さい子供でも可愛らしいイラストでわかりやすく、昆虫たちのおもしろい生態を紹介しており特に虫に興味のない(むしろ虫は苦手、、、)わたしのような大人でも楽しめます。
とにかく「へぇー!知らなかった!そんな虫がいるんだ!!そんなふうに生活してるんだ!?自然ってすごいなぁ」が満載なのです。
そんなファーブル先生の昆虫館が自宅からバスで行ける距離にあると知り、早速家族ででかけてみました。
開館時間は土日の13時から17時のみ。
かなり限定的な時間しか開館していない様子なのですが、いったいどんなところなのでしょう。
早稲田〜上野松坂屋前まで走っている上58に乗り「動坂下」というバス停で下車。坂を登って3分ほど。住宅地のなかにぽつんとありました。
写真には写ってないですが、エントランスに上がるまでに数段の階段があり、ベビーカーは持ち上げるしかありません。
けれども、入ってしまえばエレベーターもあるし、地下にはおむつ替えの台のあるお手洗いもありました。赤ちゃん連れでも安心です。
一階は売店、標本の展示。生きている虫と実際に触れ合うこともできます。
このときはジュニアスタッフの少年が優しく声をかけてくれて、虫かごの蓋を開けて虫を手にとって説明してみせてくれました。
オスとメスの違いを見せてくれたり、かぶとのハサミで木くずを挟むところを見せてくれたり。
その他、各地の珍しいゴキブリもいました。
家の中で見かけるとゾッとする黒い物体も、こういうところでみると、なんだか可愛らしく見えてしまうので不思議なものです。
こちらは拡大鏡です。
レプリカの虫や、蝶の羽根を観察できました。拡大鏡どころか、虫眼鏡も初体験の長男は興味津々。
売店では書籍、ハガキやキーホルダーなどのグッズ、標本用具、虫の販売がされています。
スタッフさんはみなさんボランティアのようですが、とても優しく話しかけてくださり、虫たちをとても大切にされています。ここにいると「虫が怖い」と思っていた自分が恥ずかしくなってしまいます。
地下にはファーブルさんの自宅の再現や、標本の展示、図鑑が読めるデスク、来館者の質問コーナーなどがありました。子供がぐずってじっくり読めなかったのですが、質問コーナーの回答がとても細かく、虫への愛が感じられて素敵でした。今度はゆっくり読みたいです。
ファーブル先生の南フランスにあった生家。
19世紀中頃のファーブル先生の暮らしに思いを馳せることができます。現代の暮らしとは随分違う住環境。小さな子供は何を思うのでしょう。
こちらの施設は入館料無料ですが、エントランスに寄付箱が設けられていて、お金を支払うことができます。我が家も長男共々とても楽しませてもらったので少しですがお金を入れてきました。
このような貴重なものを見せていただける素晴らしい施設を気軽に利用できるのは大変ありがたいことです。
自宅に帰ってきてまた「ファーブル先生の昆虫教室」を読んで、昆虫たちと、ファーブル先生に想いを馳せました。より身近にファーブル先生を感じられる良い機会となりました。
またふらりと出かけてみたいです。