昨日、文京区シビックホールの20周年記念公演、島根県の石見神楽と言う伝統芸能を見に行ってきました。
石見神楽。いわみかぐら。正直聞いたこともありませんでした。
ポスターに貼ってあった写真にカラフルな大蛇が写っていて、もしかして3歳の息子が喜ぶかもという気持ちと、なんと500円と言う破格のチケットのお値段に心惹かれて家族3人で行ってきました。
石見神楽は神様の国、島根県で伝承されている神様に捧げる芸能です。
本来は神社の境内などで見られるようです。
文京区は森鴎外の終焉地、石見地方は森鴎外生誕の地として、文京区とは友好関係がある地域だそうです。
もともとシビックホールの小ホールで毎年石見神楽を公演していたようですが、大人気で抽選!になるほどだったとか!
それが、今回は20周年記念ということで大ホールで行われました。ホールはほぼ満員で小さな子供からお年寄りまでいらしていました。
しかし、未就学児OKの、ワンコインの記念イベントと軽い気持ちでいたわたし。
予想外なことに公演は三部構成。
14時開演の17時終演。
こ、、、これはかなりの長丁場。
3歳児に耐えられるだろうか。。。
不安がよぎります。
演目は3つ。
「塵輪」
神様と鬼が二対二で対決する、代表的な神楽。軽快でスピーディー!
「恵比須」
恵比須様が福を撒いて、大きな鯛(幸福)を釣り上げる!というお話し。
縁起もよくてわかりやすい!
大きな幸福はやっぱり独り占めしていたのでは手に入らないのですね〜
幸せになる大原則を確認した気分。
「大蛇」
毎年1人づつお姫様が大蛇に連れて行かれてしまう。。。。今年も連れて行かれてしまうお姫様、嘆き悲しむ老夫婦の話を聞いて、大蛇に立ち向かう!お話し。よくある日本神話ですね。
なんと大蛇は八頭出てきました!
八頭も出てくるのはとても珍しい演出とのこと。大ホールならでは!!!?
本当に生きているような大蛇。よく絡まらないなぁ!人間が一人で操っているとは思えない素晴らしい演出。
色とりどりで華やか。美しい。
子供も息を飲んで見ていました。
舞の時間も長いし、あれだけの衣装を背負って踊り続けるのは相当な体力です。キメのポーズが幾度となく繰り返されその度に拍手拍手!!!大興奮!
長いと思っていた三部構成。
途中今秋公開の「高津川」という石見を舞台にした映画のプロモーションなどもあり、石見の魅力を知ることができました。
子供も「帰りたいー」とか、ふざけて出歩いたりすることなく、きちんと椅子に座ってみていられました。
それは本当に演出が素晴らしいから。の一言に尽きると思います。
子供でも飽きることなく、食い入るように惹きつけられてしまう。石見神楽の魅力ですね。
来年もぜひ機会があれば観にシビックホールへ来たい!
そして、、、できることなら出雲の国に行ってみたい!!
日本一と言われる高津川の鮎を食べたい!!!!
きっとこの沢山のお客さんたちは私と同じ気持ちになったはず!
島根の魅力を広めるにも大成功ですね!!
↑衣装も素晴らしい!けれどこんな布団のように重いものを着て踊っているなんて本当にすごい!!!
このような展示や子供の衣装の試着もありました。